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論理的に伝える力を磨く:英語スピーキングセミナー「Logical Speaking」を実施

9 月 25 日、26 日の二日間、本学が採択を受けている国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の取組の一環として、津島キャンパス一般教育棟にて英語スピーキングセミナー「Logical Speaking」を実施しました。講師には、グローバル人材育成を支援する株式会社「アルクエデュケーション」の Bernard Verron 氏を迎え、SPRING 生 5 名と学術研究コーディネーター1 名が参加しました。

英語で論理的に意見を述べる力、すなわち「ロジカル・スピーキング力」は、国際的な学会発表や研究交流会、共同研究などで発表や議論を行う学生にとって必須とも言える能力です。また、将来の就職活動や社会人生活においても役立てることができます。英語のみで行われた本セミナーは、このロジカル・スピーキング力の習得・向上を支援する目的で実施しました。

セミナーは、まず「What is Logical Speaking?(ロジカル・スピーキングとは何か?)」と題した導入から始まり、参加者は、続く 4 つのパートで、即興スピーチ、グループワーク、ディベートなどを通して実践的なスキルを習得しました。具体的には、意見・理由・証拠を構造化する「ORE(Opinion, Reason, Evidence)」や、物事の両側面を比較検討する「PCAF(Point, Counterpoint, Against, For): Looking at Both Sides」といったフレームワークを学び、それらを即座に実践しました。また、「説得力のある理由(Strong Reason)」と「根拠が弱い理由(Weak Reason)」の違いや「エビデンスの種類・使い方」などをテーマに、論理的な議論の展開方法を学び、演習を繰り返しました。

最終セッションでは、「科学は芸術より重要か?」というテーマでミニディベートを実施しました。参加者は、これまで学んだスキルを駆使して説得力のある意見を組み立て、活発な議論を交わしました。また、各国のワークライフバランスや、教育政策、課税制度といった身近な社会的テーマについて議論する中で、言語の枠を超えたその背景にある文化的な違いを感じられる貴重な場ともなりました。

受講後のアンケートでは「論理的に話す力と思考力の両方が向上した」「頭の中に浮かぶアイデアを、効果的に整理して伝える方法が分かった」「研究活動にも役立つ、楽しく有意義なクラスだった」といった声が多く寄せられました。二日間を通して、英語表現力と論理的思考力の両方を高められるセミナーでした。

8 月 26 日、27 日には、「何を」(発想力)「どう話すか」(伝達力)を身につける英語研修「Crispy(Creative Speaking)」を実施しました。今後も OU-SPRING では、語学力の向上とともに、研究発信や国際交流の場で求められる「論理的コミュニケーション能力」の育成を支援してまいります。

 

研修の様子
講義を行うBernerd講師
グループワークを行う参加者

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