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話す、伝える、創る:英語研修「Crispy」を実施

8月26日、27日の二日間、本学が採択を受けている国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の取組の一環として、津島キャンパス一般教育棟にて英語研修「CrispyCreative Speaking)」を実施しました。講師には、グローバル人材育成を支援する株式会社「アルクエデュケーション」の尹英海氏を迎え、SPRING生ら8名が参加しました。

‘creative speaking’――すなわち「発想力」と「伝達力」を磨くこと。それは多くの外国語学習者が直面する課題の一つです。研修冒頭のウォーミングアップにおける「聴(listening)、話(speaking)、読(reading)、書(writing)の中で一番難しいと思うのはどれですか」という質問に対して、学生の八割が「speaking」と回答。今回の研修は、新しい単語や文法の習得ではなく、自分の既に持っている英語知識を最大限に活かしながら「自分の言葉で伝える力」を鍛えることを目的として実施されました。

研修は英語のみで行われ、即興スピーチ、グループワークやペアワークなど、多彩なアクティビティを通じて、学生が英語を話す機会を十分に得られる構成になっています。英語で伝える際には、考えを整理しながら必要な情報を盛り込み、相手にきちんと届く表現を工夫することなど、様々なコツが求められます。講師から一人ひとりのスピーキングに対して具体的なフィードバックが行われ、参加者はその助言をもとに次のスピーキングに挑戦し、グループワークやペアワークでの演習を繰り返すことで、自分の課題を意識しながら改善に努めました。

スピーキング演習を重ねる中で、学生たちも自らの成長を実感しており、研修後のアンケートでは、「自分の語彙力を最大限に活用して表現できるようになった」、「明確なフィードバックで、今後の英語学習の参考になりました」、「とても実践的で、今後の学び(プレゼンテーションなど)とキャリアパスに直結するものだと感じています」といった声が多く寄せられました。研修の最後に、尹講師は参加者に向けて、今回学んだことは日々の実践を通じてこそ力になる、とアドバイスし、日々の自主学習を重ねることで、英語に自信がない方でも、自分の言葉でしっかり伝えられる力を着実に伸ばせると励ましました。

英語を「学ぶ」から「使う」へと意識を切り替えるきっかけとなり、自分の言葉で堂々と伝える楽しさを実感できる、充実した二日間となりました。二日間にわたり培ってきた「自分の言葉で伝える力」は、学会発表や研究交流会だけでなく、就職活動や将来の社会人生活の様々な場面でも活かせる実践的なスキルです。今回の研修に参加した学生の中には、これから就職活動を始める博士後期課程の方もいます。日々のプラクティスを通じて、英語で自信を持って自己表現できる力を身に着けることは、採用選考でのアピール力向上、さらにグローバル・ヴィレッジでのコミュニケーション能力の強化にも繋がります。

学生が今回それぞれ取り組んだ‘creative speaking’を通じて得た経験が、これからのキャリアプランや自分の理想像を描き、実現していくためのきっかけとなるよう、OU-SPRINGでは引き続き支援を続けてまいります。

研修の様子
講義を行う尹講師
グループワークを行う参加者

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